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母になる、ということは偉大だ。まったく別の命を生み出すことは非常に貴重な経験なのに、世の中の「母」と呼ばれる人間は全員がそれを経験しているのだ。それも1度だけではないこともある。

主人公の千花子は三十代の出版社に勤める女性。稼ぎはフリーカメラマンである夫の一斗よりよく、おしゃれなマンションのローンを自分で組み、二人で結婚記念日は夜景の見えるレストランにディナーに行ったりする。マンションは3LDKを改装して1LDKにしたスタジオを兼ねているもので、改装が終わった時には雑誌が取材にきたりもした。
しかしディナー中、シャンパンが美味しく感じられない。風邪かと思い後日病院に行くが、そこで妊娠を告げられてしまう。
赤ちゃんなんて大嫌い、子供なんていらない。そう思っていた女性が突然の宣告をされたのだ。夫に暗い顔で「できた」と報告すると、今まで話を合わせていた夫は「実は子供は好きだ」と大喜びだ。こんな自覚のないまま母になっていいものなのだろうか。

それにしたって千花子の妊娠出産には問題がずっとつきまとう。不仲な両親との関係改善、産休制度のない会社、切迫流産。まるで人生で起こるトラブルがいっぺんにやってきたかのようだ。しかも趣味と言ってもいいほど好きな仕事も休まなければならない。それはとてもつらいことなのではないか。
私も昔はこどもが嫌いだった。というか、自分が産むことはないだろうと勝手に思っていた。自分の遺伝子を残したくなかった。親とは不仲だったし兄弟仲も悪い。今後この人のために、と思える男性が現れるとも思えなかった。
が、今は関係改善というほどではないがそこそこ親とも兄弟とも仲は良くなっているし、甥っ子も非常に可愛い。こどもってこんなに可愛かったのか、という感じだ。
あとはパートナーさえみつかれば、私も産んでもいいかもしれないなあ、とぼんやり思う。そういう気分になれる本は嬉しい。
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