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長野が石好きなのは知っていたが、ここまで「美味しそう」な石を集めているとは知らなかった。
いつものかな遣いと美しい写真、英訳のおかげで世界が幾重にも重なって見える。

『ゾロ博士の鉱物図鑑』
この本唯一の小説、と言えばいいだろうか。短編という長さにふさわしく、わくわくしながら最後まで読める。檸檬石<シトロン・ロック>なんて名前も美しければ、形状もすぐに想像がついて楽しいではないか。
少年のいたずら心が一杯食わされるところが”らしい”。

『石から生まれた18の物語』
タイトル、その英訳。鉱石の名前、その英訳。ページをめくると、2Pに渡って書かれた短い詩のような散文のような短編が載っている。さらにページをめくると、登場した架空の鉱石の”実物の”写真と、説明文。もう一回ページをめくって、ようやく元ネタの鉱石がなんだったかがわかる。
「寝台特急」というタイトルの英訳が「BANANA MOON FISH」。その下の鉱石の名前が「月露」で「MOON DROP」。なんとも美しい。写真を見るとまるで薄荷糖のように白く透き通り、解説にはリラックス効果があり乗り物酔いにも効く、と書いてある。元ネタは月長石(ムーンストーン)。
このような言葉と写真の遊びがなんと18も収まっているのだからお得な気分だ。

『砂糖菓子屋とある菓子職人のひとりごと』
一編の詩と、鉱石の写真、短いそれにまつわる”お菓子”の話が載っている。どれも美味しそうで、しかも長野のファンタジー世界らしい登場人物(?)たちだ。
この前の章が「架空の石と実物の写真」という組み合わせなのに対し、この章では「実物の石と実物のお菓子だけれど幻想の世界」という組み合わせで、読んでいて全く飽きない。

『石を売る舗』
まるでおまけのように長野自身の石に対する思い入れを語るページ。どこで鉱石が買えるかなども記してあり、入門編にはぴったりだ。
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