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少年には死がよく似合う。
それは「少年」という存在自体がまだ発展途上のものであり、性の顕在化がなされていないものだからだ。
性の匂いがしないものには生の匂いが必要ない。

千波矢は父と二人で暮らしている。
昔は兄も含め三人で岬の家に住んでいたが、兄はもうこの世にはおらず、代わりに兄の幻影を夏の間は見ることになる。
岬の家はとうに売り払われ空き家となっており、千波矢はそこに忍び込んでは兄の幻影と逢瀬を重ねていた。
が、その家にとある一家が移り住んでくる。
よく似た背格好の少女が三人、いや、そのうちの一人は少年。
葵という名前のその少年は、千波矢とは気性も見た目もまるで違い、千波矢は彼を見るたびに抑えきれない苛立ちを覚える。
そして葵は、千波矢しかあったことがなかった彼の兄から、帽子を受け取ったのだった。

書き下ろしのため、好き勝手に書かせてもらったんだろうなという感じがする。
少年に似ている姉や、子犬という小道具も効いていて読んでいて心地よい。
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