恩田の得意な青春モノ+近未来SF。 多くの人類が「新地球」に移住したのち、汚染された地球の後処理をまかされた日本人。ただ一つの高校、大東京学園の卒業総代になることが、エリートを夢見る少年たちに残された「将来の確約」だった。 主人公のアキラのほがらかな性格、親友になるシゲルのミステリアスな魅力に加えて、これでもかと言わんばかりに脇を固めるキャラクターの個性の強さ。一歩間違えばアクの強さにもならんところを、軽い文体で読みやすくしているこの筆力にはただただ脱帽せざるをえない。 設定は近未来なのに、やはり「ノスタルジー」を感じてしまうのは、私が恩田の作品にそれを求めているからだろうか。 ラストもかなり強引ではあるが、今までの彼女のSFにはなかった爽快感があり、「未来」と「過去」を同時に表現することに成功した稀有な例と言えるだろう。 ロミオとロミオは永遠に〈下〉 (ハヤカワ文庫JA) ![]() |
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