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インターネットの世界は狭くて広大だ。そして自由。
そこでは年齢も職業も性別も問われないし、小さな嘘をついてそれらすべてを詐称してしまうこともできる。
そんな「出来心」での嘘からできた人間関係に満足しているうちはいいけれど、そのやりとりをしている相手にどうしようもなく興味が出てしまったら……いや、興味だけならなんとか自分の気持ちを抑えらえるかもしれない。でもその人が「魂の双子」とも言うべき安心感と満足感を与えてくれる存在だとしたら?

千晶は海外の輸入ファッションブランドを何本か抱えているファッションマネージャー。毎日くたくたになりながら働いているその生活を支えているのは、SNSで知り合った「キリコ」という女性とのメッセージのやりとりだ。キリコは聡明で優しく、打てば響くかのような返信をしてくれる。ただひとつ引っかかるのは、自分が「アキヒト」という男性になりすましてメッセージのやりとりをしていることだった。
その相手のキリコは、アキヒトのことを親友のように思っていた。なんでも話せていつも励ましてくれる存在。そんな彼にキリコもひとつだけ負い目がある。それは自分が秀紀という男性だということーー。

千晶と秀紀だけの話ではなく、キリコとアキヒトも加え「4人」の恋愛小説になっているところがポイント。ぐいぐいと引き込まれてページをめくるのがとても楽しみだった。
男性には男性らしさを、女性には女性らしさを求める社会はもう終わったのかもしれないな、なんて。
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