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恋する十四松があまりに私に突き刺さって未だやばいことになってるのでエントリを書きます。(今更)
つらすぎて一回しか見てません。
なぜなら、私もメンヘラだからです。

私が見た恋する十四松の概要はこうです。

・いつでも猛烈に元気でちょっと正気でないのが売りの十四松
・ある日突然普通の青年になってしまう
・兄弟たちはそれに怯えるが、ひとり十四松は熟睡
・その手にはかわいい女の子とのプリクラが
・十四松が出かけるという日にあとをつけたら、十四松が女の子とデートしているのを目撃
・兄弟たちはずっと尾行を続けるものの、幸せそうだしいいんじゃないかと帰る
・飽きてひとりさっさとビデオ屋で「自分の(今晩の)彼女」を物色していたおそ松が何かをみつける
・十四松が「明日告白する」というのを聞いて、おそ松は言おうとした言葉をしまう
・引越しを理由に振られる十四松
・おでん屋で彼女との馴れ初めを語る
・彼女が死のうとしていたところに十四松が現れ、逆に十四松が死にそうになっていたので彼女が助けたのが始まり
・おそ松に促され、十四松は彼女の元へ走る
・電車に乗った彼女を並走しながら笑わせようと、今までの持ちギャグ全てを披露
・彼女は初めは泣いていたが、最後には笑顔になって遠ざかる
・ホームに倒れこみ残される十四松
・彼女の手首には14と書かれたリストバンド

私がなんでこれがいつまでも心に残っているかというと、単純です。
彼女からメンヘラの匂いしかしなかったからです。


まず、おそ松がレンタルDVDの棚で発見したものは、間違いなくカノちゃんの出演していたAVでしょう。
十四松に知らせることもない、と思ったおそ松は、言葉を飲み込むわけですが、果たして十四松はそのことを知っていたか否か。
知らなかったのだと思います。もし人生相談などを受けていて、カノちゃんがそのことに触れていたとしたら、あの二人は別れなかった。なぜなら十四松はAVに対してなんの偏見も持っていないからです。(トト子ちゃんに「AV出てたの!?」と聞くシーンでそれは明白です)

でもカノちゃんはなぜそれを言わなかったか。
それはおそらく、カノちゃんが「人間不信」で「共依存体質」だったからだと思われます。
ここからは私の身勝手な妄想がはいります。

なんらかの理由でAVに出演した彼女は、「求められたら与える」ということに疲れて自殺を志願しました。彼女の周りには求めるばかりで与えてくれない人が多かったことでしょう。金銭の問題ではないのです。給料はしっかりもらっていたとは思いますが、大事なのはアフターケアであり、その職業を理解して支えてくれる人です。
だから、人間不信になった。
それが悪化して、自殺を考えた。

じゃあ「共依存体質」というのはどこから読み取れたのか??それは十四松の新ギャグである水芸を(生死の境を思い出すのにもかかわらず)決してやめさせようとしなかったところです。
それで笑いすぎて倒れる彼女を、十四松が心配する。
それは失敗した自殺のやりなおしみたいなもので、本来は成功していれば十四松が名も知らぬ彼女の自殺を心配しなければならなかった。
彼女の中には、それがきっと残っていたんだと思います。だから、悪気もなく水芸をしてくれる十四松は、依存できる相手だったのです。
メンヘラにとって重要なのはお金ではないのです。どれだけ依存してもそれをものともしない精神力と、一緒に病んでくれる仲間というところが大事なのです。

でも、十四松は違った。
だから彼女は、AV女優という道をとってまで帰りたくなかった田舎に帰ることになった。(田舎の説明はあとでします)
それは、十四松があまりに「健全」すぎたからです。

多分、彼女は、つらいときは一緒に泣いてくれることを期待していた。
お金がなくても愛があれば、の段階は、自分がAV女優になることで幻想だと気付いた。
じゃあそこでメンヘラはどうすればいいのか。

逃げるんですよ。相手から。

夜行性の動物が太陽の下に出てきたら、目が眩みます。
だから彼女は、十四松が(多分)告白する前に「引越しするから、もう十四松くんとは会えない。ごめんなさい」と釘を刺した。こういう言い方なら、どうとでも取れますよね。
遠距離でもいい、となったら十四松の勝ちです。でも十四松はそれができなかった。
常識人に戻った彼は、相手にそこまで負担をかけるのを「いけないことだ」と察したんです。
なぜなら十四松はニートです。相手は都会には戻らない決心をしています。だとしたら、ニートの十四松とカノちゃんは、もう会えない。
カノちゃんは共依存できる相手を探していたわけですから、多分「それでもいいから付き合おう」って言われたら付き合って何ヶ月かに1回程度上京して十四松に会いに来たと思います。どんなに依存しても潰れなさそうで、悲しいことは吹き飛ばしてくれそうな相手を置いていくのは、かなりつらかったと思うんですよ。
でも十四松は、ニートだ。これから職を探すにしても、収入を得るまでどのくらいかかるのか。

二人の間で交わされた言葉は憶測でしかないですが、多分こんな感じだと思います。

おそ松が「引越し当日に人に会うのって結構面倒」と言っていましたが、十四松は「常識人になってしまったが故に」最後まで押せなかったのです。

ラスト、並走してギャグをし続ける十四松。ホームに間に合ってたなら、トレンディドラマだったら「行くな!」って抱きしめるところですけど、彼にはそんなことはできなかった。「常識人に戻っていたから」。だから、相手を精一杯笑わすことでしか、自分の愛情を表現できなかった。

ラストシーンのカットで、彼女が手首にしていたリストバンド。これがかなりメンヘラの可能性を高めたと思うんですが、確か左手首につけてたんですよ。つまり、「リスカ跡を隠していたかもしれない」んですよ。

あのリストバンドの入手方法については色々考えが出回ってるみたいですけど、私の妄想としては、お金のない二人が安い雑貨屋でみつけて十四松が貯金箱ぶっ壊してプレゼントしてると最高だと思います。最高の呪いです。

だって、手首切ろうとしたら十四松思い出すんだもんね。
多分彼女の中で唯一健全な恋をした彼を思い出すんだもんね。
最高にして一番の呪いでしょう。彼女はもう死ねない。



で、田舎についてですが。
「おそ松さん」の世界は「あの世」って説は、もうこれ定説扱いでいいですか??
そうだとして進めると、

彼女海から飛び降りて自殺未遂(意識不明)

あの世で十四松と出会う

新幹線で田舎(この世)に帰る

あの世とこの世は相容れない、だから「もう会えない」

ってなるんですよね。リストバンドがどうなるかはわからないですけど、多分この世に戻った段階でカノちゃんの意識からそのこともなにもかもなくなるんじゃないかな。で、街で偶然14が書かれたリストバンドを買って、またつけるんじゃないかな。

健全な恋をあの世で経験して、つらい現実に戻ってきたカノちゃんに救いはあるのかなあ。あの世でいい時間を過ごした相手が十四松だから、それは救いがあってほしいなあ。


十四松については、ちょっと色々考えることが多くて。
あ、なんで常識人になったかっていうことだけ。
いままで十四松が愛情を向けていたのは家族で、彼の言う愛とは「笑い」で、それで満たせば世界は平和、みたいな関係性だった。十四松のなかでは家族が一番大事だった。

でも、一番は彼女になった。

だから、「いつもの十四松」を、彼女の前で見せた。笑って欲しかったから。笑えば幸せになると思ったから。
その分のエネルギーを使ってたので家族の前では普通になっちゃったんでしょうね。
不器用な男だ。
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