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久しぶりに、ラストが気持ち悪い小説を読んだ。
読みかけのまま放置してずるずる三ヶ月もおいてしまったのは、この小説の特性とも言えるべき「冗長さ、繰り返し」にある。でもまあホラーというのは繰り返しがあるから怖さがにじみ出るものであって、特に心霊系がそうであろう。振り返った時に一度目はそこになにもいなくても二度目はなにかが・・・のように。
それに失敗すると冗長さがでてくる。なので、これは初め失敗小説なのかと思ったぐらいだ。
坂東眞砂子にしては珍しく長編なのだが、繰り返しや回想のシーンが異常に多い。そしてそれが、主人公が思い出している時間が、どんどん長くなっていくのである。それはもうすこしずれたらギャグの域である。
それが、ホラーのまま続くからこの小説はすごいんですね。ラストには感嘆した。
問題のラスト・シーン。一番の山場が、実際には「なくてもいい部分」というのにも驚いた。心理ホラーで書いていくのならば必要なく、単純に盛り上げる為だけにいれたとしか思えないのである。そのぶんメリハリはきいていて、そこになると「おお!」とぺらぺら読んでしまうのだが、よく考えると「あそこいらないんじゃね?」となり、その分本当のラストが気持ち悪く感じるのだ。
久しぶりに坂東眞砂子は上手いのだな、と感じた小説だった。これが中古本の中に投げ売られていたら値段分のお得さは絶対にあるので、ブックオフにでもいって買ってみたらいかがでしょうか。
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