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2007.07.31 音楽の救い
 SPEAKERというバンドが昨年10月に解散を発表した。私が初めてデジタルのサウンドに興味を持ったバンドだった。
 抜きどころを知っている音の処理、重低音で震えた体を浮遊させるようなライブ。私はすぐ夢中になり、日本全国どこでもついてまわった。
 バンドの解散には慣れていたはずだが、この事実は私を強く打ちのめし、同時に音楽に対する考えを改めることとなった。
 ここまでショックを受けたのには理由がある。彼らは初めて私に、「音楽で人が救える」ということを教えてくれたバンドなのだ。
 ある時期、声が全く出ない病気になった。心因性失声症。過度のストレスが引き金となり、身体的異常は見られないのに喋ることができなくなる病気である。私は常にノートとペンを持ち筆記で会話していたが、やはり不便であったし、思い通りに伝わらないこともままあった。
 そんな中で迎えた彼らの初主催ライブは私の音楽に対する概念を一新させた。
 無料配布音源の「i」。この日が初披露だったのだが、ボーカル哲平のMCによって紹介された内容はとても心に突き刺さった。
「あなたの努力を、いつもどこかで見ていてくれる人が絶対に存在します」
 まるでブロックを壊すかのように、その言葉、そのメロディによって私の心は涙であふれた。誰かがわかってくれているというのは、こんなに愛しいことだったのか。涙を止めることができずに、メンバー全員が困った顔をしていた。そして、不思議なことに園日から徐々に声が出るようになったのだ。
 今でも私は強くなれないが、彼らの音楽に勇気付けられて生きている。解散という事実は悲しいことだが、音楽活動を続けている彼らは、きっと私のような人間をこれからも救い続けるのだろう。
 前を向くことを教えてくれてありがとう。
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