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丸かじりシリーズである。とにかく気楽に読める、そうそう、とニコニコしてしまうこのエッセイ。今回はもうよだれが出そうで出そうで本当にたまらなくなった話がある。
『桃缶の甘美』である。
昔は桃缶は高級品だったけど貧乏と言われるうちでも何回かは食べたよー、という内容から、「桃缶は梅干しと並ぶほど食べ物としてのイメージ訴求力が強い」という話に展開していく。このあたりで私の口内は大洪水だ。
だって想像してみてください。あのぐんにゃりとした歯ごたえ、たっぷたぷなちょっとだけとろっとしたシロップ、噛みちぎる時の意外なぶつん、という感覚。それらをとっても上手に想像させる文章なのだ。
いやー参りましたね。桃缶買ってこようかな。
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28冊目の丸かじりシリーズである。今回はショージセンセーがコンビニで初めておでんを買って見たり、どんぶりメシをなんのおかずもなく食べて見たり、煎餅の食べ放題に行って見たり。夢にまで見たTボーンステーキを食べたり、ふと、お刺身でお昼ご飯を食べたりもするが、やっぱりコンビニのおでんを買いに行く話が最高ですね。
そもそもおっさんなんてのはコンビニでやたら傍若無人に振る舞う。自分にしかわからない略語をつかって注文し、自分が間違っていることを認めず、勝手にキレる。コンビニで働いてると本当その種類のおじさんおばさんが多い。
が、ショージセンセーはおでんを買うことを躊躇い、その理由が「買い方がわからないから」である。なんと可愛いことか。
まあ、だからといってめんどくさいことには変わりはないのだが。



ショージくんの丸かじりシリーズ29冊目である。
なんだか今回は1度でまとまらない話が2つもある。「いじけ酒」と「ラーメン屋観察記」である。
「いじけ酒」はショージセンセーが「いじけながら酒を飲むのが趣味」と言い張り、居酒屋で「ちくしょー俺なんか」といじいじと飲むのが楽しいという。そしてその背徳感だけでは物足りなくなったセンセーは、「真昼間から飲む」という背徳感までプラスしようというのだ。
「ラーメン屋観察記」は、ラーメンを注文してから出てくるまでの店主の動きを逐一面白おかしく書き、「自分がラーメン屋に求めるもの」まで発見してしまう。
今回も面白かった。



丸かじりシリーズも30冊目と相成った。そんな記念すべき冊数の一番最初の話は「にょろるワンタン」。ズコー。
ワンタンはにょろにょろ逃げるところが楽しい、というエッセイなのだが、なにもこんなタイトルを最初に持ってこなくても。「レモンは意地悪」を冒頭に持ってきた方がよかったのではないか。いや、「金平糖の舌ざわり」の方が詩的ではないか? などなど疑問はつきない。まあでも収められちゃってるんだからそのまま読んでいきましょう。
マヨラーに目覚めたり、ペットボトルの水を持ち歩く人に怒ったり、まあいつもと内容はあまり変わらない。この変わらなさがいいんですよねー。読んでいて安心感がある。馴染みの居酒屋での「とりあえず枝豆」ぐらいの安心感。東海林さだおの本を読む人は安心感を求めているのではないか、などと思ったりする。



今回のショージセンセーは、しらすおろしの中のしらす干しを数えたり、食堂車が廃止されると聞いてカレー食べてきちゃったり、肉団子が懐かしくて探し回って食べに行ったり、などなどでお送りしている。
肉団子って本当中華料理店で見なくなりましたよね。近所のスーパーに美味しい肉団子のお惣菜が売っているけれど、それ以外で買わない。センセーは「ミートボールの普及により肉団子が消えた」と仰っておる。うむうむ。
ちくわに想いをはせたり、きつねそばといなり寿司の組み合わせに想いをはせたり…うーん、世の中には色々な食べ物があるものだ。



最近思い立って集め始めている「丸かじりシリーズ」であるが、たまたまゲットしたこれは20冊目の「丸かじり」らしい。ショージセンセー、いつか地球上のもの全てを丸かじりしてしまいそうだな??

さて今回は疑問に思っていることを書いている話が多め。
「回転寿しって食事形態としておかしくない?」
「なんでかんぴょう巻きときんぴらごぼうって同じぐらいの長さなの?」
「麦茶に砂糖って入れて飲むものなの?」
「味付け海苔ってなんで味ついてるのに醤油つけるの? 別のものじゃダメなの?」
「人の家にお正月行った時におせち勧められたらどこから食べればいいの?」
などなど。よくもまあこんなに素直に疑問が出るものだ。
その一方で「スーパーできりたんぽが売ってたから買って、隣の比内地鶏スープも買って、その隣の具材も買って…」とか「なんにも考えたくないからとりあえず蕎麦屋に入ってカレー頼んでみた」なんていう”素直”な場面も出てくる。このバランスがうまいんだなー。
表紙は伊勢海老食べちゃうシュリンプさんですかね…?? とちょっとした疑問を私も呟いておく。あと、鳥わさの作り方を知ったので今度チャレンジしてみます(ナマ肉に飢えている)。




クリスマスの夜にクリスマスケーキをワンホールどうしても食べたい! というエッセイが収録されている。あっちをホジホジ、こっちをホジホジしながら楽しく食べて、トンネル貫通…これをやってるのは「おやじ」である。そう、おやじにも遊び心や愛嬌はあるのだ。
京都の料亭の料理を「高いなー手間賃以上のもの取られてるよそれ」なんて口をだしつつガイドブックをみちゃうおやじや、こっそりクリームパンを買っちゃうおやじや、湯豆腐を茶道や華道のように「道」にしようと「湯豆腐道」を邁進するおやじ…世の中にはいろんなおやじがいますね。
そしていろんなおばさんがいる。W杯を料理でやっちゃうという企画で日本の代表選手(寿司、てんぷら、茶そば)ばかり食べ、日本の代表選手(各銘柄)をきっちり飲む、「何のためにここにきてんのよ」おばさん。お寿司食べ放題が始まる寸前手がわなわな震えだすおばさん。福袋をゆすったり持ち上げたりして何が入っているのか無性に確かめたくなって結局買っちゃうおばさん。
それを冷静に観察するショージセンセー。
うーん、器が違いますな。



ショージセンセーの食べ物エッセイ、やはりどう足掻いても集めることになりそうである。
まずね、文章が読みやすい。サクサク読めるので脳の負担にならない上に、ちょっと美味しいイメージが湧いたりいいことを知れたりする。干瓢についての項目なんて、ショージセンセーは「おいしい」としか言ってないように思えるのに、脳裏に干瓢巻の味が蘇り、なんと干瓢の生成方法まで知れちゃう。
毎年一回は取り上げるという京王デパートの駅弁大会の話だって、電車の中でチラシをハゲシク検討(ハゲ検と先生はおっしゃっている)している人々より自分は大会慣れしているからと、するすると目的の弁当をゲット。そうして食事を楽しんでいる横で、自分より上手の「お茶を持ち込み紙コップで飲んでいる夫婦」と遭遇し、素直にすごいなと感心する。ひとつのストーリーになっているのが素晴らしい。教訓映画よりよっぽどためになりそうじゃないですか。
面白いって単純なことなんだなあ、としみじみ。



丸かじりシリーズである。
今回もショージセンセーは様々な食べ物を斜めから見ておられる。
トンカツの食べる順序、担々麺の汁がだんだん増えていること、ラスクってどういう立ち位置なのか、3800円の駅弁とはいかようなものなのか。
そしてなんと盆栽用のスイカまで育てちゃう(そして美味しくいただく)。
いやー食べ物ネタは尽きない。読んでて楽しい。お腹がすく。
でもショージセンセーの食べ物エッセイのすごいところは、ものすごく高級なものだったり(たまに実験してるけど)、信じられない組み合わせだったり、ゲテモノだったり、といったものは外して、「なんとなく我々庶民にも味が想像できて脳裏に浮かぶ」ものをセレクションしているところがえらい。
丸かじりシリーズはこれからもちょっとずつ本棚を侵食していくんだろうなーと思わされざるを得ない。

あ、でも納豆に味噌の回ですが、うちは東北のど田舎秋田県出身ですが普通に納豆に味噌入れます。田舎味噌ね。
解説で吉田戦車が「醤油をひとたらししておいたから東海林先生とはかぶってない」といってますが、うちは醤油もいれない。
てか納豆って、別に付属のタレや醤油だけで食べるものじゃないと思うんですよ。
うちは私が小さい頃から納豆といえば「なに納豆にする?」と聞かれたもんです。その度に「今日は塩!」とか「味噌!」とか「ふつうの!」とか返すわけです。
味噌は実家で作ってる田舎味噌だからちょっとで十分なしょっぱさ。
塩は加減がなかなか難しい。そしてつい最近ごま油も塩納豆の時にはプラスすると最高だということに気づきました。
変化球で明太子いれたりキムチいれたりもしてます。納豆大好き春泥一家。



ショージくんの食べ物エッセイは楽しい。
なぜかというと、「食べている自分」「食べたい自分」「食べ終わった自分」の他に、「それを疑問視する自分」が盛り込まれているからだ。
丸かじりシリーズは食べ物に対する考察が主なのだけれど、『水ようかんでひと踊り』なんかは「水ようかんはゼリーでもプリンでもなくてこうでなければいかん!」という自分があり、それを食べるシチュエーションを妄想し、その妄想の中で食べている自分がお皿を傾けてしまってア、エライコッチャ、ヨイヨイとまた戻しまた傾け水ようかんが皿を逃げ回るのに合わせて自分も踊っている…なんていう話を大真面目に書いてくる。無論面白い。
丸かじりシリーズは『東海林さだおのフルコース』としてまとめられた本しかいままで持っていなかったので、バラで集めるのは楽しい。でも本棚の場所を膨大にとるんだよな〜〜。
はまってしまうとやばいかも。
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