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こんなミステリがあったのか! というレベルで面白かった。

主人公は昔の恋人、沙也加に「父親が死ぬ前に通っていた場所に同行してほしい」と頼まれる。
暗号書のような地図を解読してそこに向かうと、その家は入り口が固く閉じられ、持っていた鍵は地下室のものだった。
中は電気も水道も通っておらず、なのに不自然にその家の中だけが時間が止まったようになっている。
すべての時計は十時十一分で止められており、子供部屋にはやりかけの宿題がそのまま広げられていた。
その子供部屋に置いてある日記帳から、主人公たちは沙也加の失われた幼少の頃の記憶を取り戻そうと推理を始める。

幼児虐待をこのストーリーに絡ませているのも面白いし、話自体の結末はショッキングなものなのにエピローグはさらりと締まっているのが巧妙だ。
伏線に次ぐ伏線だが、それをきちんと回収していて謎がすっきりと解ける。
東野は何を書いても上手いが、このタイプのミステリは本当に上手だ。
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久しぶりに見事な推理小説を読んだ、という気持ちになった。
推理小説でありながら、ひとつの犯罪に関わる人間の群像劇ともなっており、非常に完成度が高い。

前原家は都内に古い一軒家を構えるどこにでもある家庭だ。
一家の大黒柱昭夫の妻・八重子と母・政恵の折り合いは悪く、一人息子の直巳はわがままに育った。
昭夫の家に帰りたくないという気持ちは日々高まるが、ある日八重子から「早く帰ってきてほしい」と電話が来る。そして、母の介護に来るはずの昭夫の妹・春美を今日は呼ばないでくれ、とも。
何か違和感を感じながら帰宅すると、庭には黒いビニール袋を被せられた「何か」が転がっており、そこから白い運動靴が覗いているのが見えたーー。

前原一家が息子・直巳の犯した犯罪を隠蔽しようと四苦八苦し、それを暴き出す名刑事に新米刑事。筋立ても見事なのだが、何より読ませようという気概がすごい。
現代にあふれている「痴呆」「介護」「いじめ」「機能不全家庭」など、それひとつで重い小説が書けそうなテーマをいくつも組み合わせてうまく料理してあり、最高の読書体験となった。



すっごい大当たり!
今更だけれど今年初の大当たりです。
これを今まで読まなかった私の読書人生が悔やまれる…。

長い。気の遠くなる様な長さ。厚さ。

それだけの字数を、登場人物達は必死で生きている。

伏線と執念の物語だ。

(ミステリでは無いと思います)



これがデビュー作っていうんだからこの人の文章は巧いはずですよ。
半分ぐらいでトリックはスグ解ったけど、動機やラストのどんでん返し、それに本当の最後の一行。

巧すぎます。



映画化されてる作品なので知名度は最高に高いですね。

すごく面白いって訳じゃないけれど、上手な小説を読みたい時は良いかもしれない。
個人的にはラストがまったく納得行かないけれどね。



バカ小説です。ニヤっと笑う事間違い無しです。

「超税金対策殺人事件」
すごい見事に小説の筋が変わってますよね。

「超理系殺人事件」
「この小説が肌に合わない方は飛ばし読みしてください」って流石!

「超犯人当て小説殺人事件」
ちょっと寸劇に出来そうですよね。

「超高齢化社会殺人事件」
皮肉だなあ。

「超予告小説殺人事件」
オチが読めたけど笑った。

「超長編小説殺人事件」
文庫好きには厳しい世界だなあ。

「魔風館殺人事件」
これ良いですよ。推理小説家の苦悩。

「超読書機械殺人事件」
思いっきり喧嘩売られた気分になるね。



どこからが本来の自分で、どこからが別の人格なのか――
錯綜するグラデーションの意識。
第三者の視線を入れるためにノート、メモ、日記をそれぞれ挿入するあたりはさすがのテクニックだ。
もし本来の自分がじわじわと浸食されていったら。
少し考えるだけでも身震いがする。
最後の堂元ノートの内容は救いであり、絶望でもある。

映画化作品。



今の東野ミステリの原型の作品。
どの人間にも必ず降りかかる「宿命」の二文字は、最後の最後まで登場人物を苦しめる。
ラストのセリフにやりきれなさと感心が残るのは登場人物に共感してしまっているからだろうか。
綿密に練られた謎解きだけではなく、珠玉の物語としても語ることの出来る素晴らしい作品だ。
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