上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2006.12.29 ZOO (2):乙一



映画化されていないと言うことはその分不条理だったり小説的手法が用いられていると言うことで。

「血液を探せ!」
コミカルでニヤリとさせられました。良いねえ。

「冷たい森の白い家」
怖い話なのに切ない。そしてラストが不条理でもう泣ける泣ける。

「closet」
手紙の送り主は予想できたのに最後の最後で騙されて悔しい。

「神の言葉」
最後の台詞が乙一だよなあ。普通はこう繋げられない。

「落ちる飛行機の中で」
どこで笑って良いのか解らないブラックユーモア。

「むかし夕日の公園で」
前に乙一のHPでショートアニメとして掲載されていた作品だよね。動画と言うより言葉が動くのが怖かったなあ。
スポンサーサイト
2006.12.29 Zoo1:乙一



映画化された物だけを集めたZOOの1。とっても読みやすいです。

「カザリとヨーコ」
理不尽に虐待される双子の片割れ。トリックもストーリーもありふれてるのに、どうしてこんなに良い小説が書けるんだろう。

「SEVEN ROOMS」
以前にも書いたけれど、乙一の最高傑作だと思う。

「So-far そ・ふぁー」
すごく哀しい。子供は何に救いを求めればいいのだろう。

「陽だまりの詩」
あたたかい死の話。

「Zoo」
発想はいいんだけれど期待しすぎたかなあ。表題作の割にイマイチでした。

巻末特別対談の、「天使は深夜ラジオでつくられる。」はすらすら読めて映像を見せたくなるって言う点では素晴らしいと思います。
乙一の小説は音声的に作られてるから肯定的なんだね。



半分以上もう何度も読み返した作品だったけれど、どうしても欲しくて購入。ああバカさ。

で、今までにレビューしてない作品のみ。

「ボクの賢いパンツくん」
私このやる気のない世界大好きなんだけど。不条理ユーモアたっぷりの成長物語です。

「マリアの指」
犯人に意外性がなかったけど(乙一馴れしたのかな)、ラストシーンが美しくて素敵です。

「ウソカノ」
思春期ってこういう事あるんだよね。切ないです。
これをあとがきにかえてだなんて、やるなあ。


装丁が素敵すぎたので満点さしあげます。白乙一を楽しみたい方、どうぞ。



かなしい。
スケープゴートの復讐。

死にものぐるいで認められようと努力するのは、どんな人間でも同じなのだ。



どれも何かが消えてしまう、何かを探し続けるファンタジーが4編。
特にぞくぞくしたのが、「BULE」に登場する女の子リン。この子が成長して「平面いぬ。」に登場する中国人の彫り師に成長するんだとしたら…。

乙一凄すぎる。



どちらの作品も、ミステリとしても読める素敵な話。



もう一本入れて欲しかったな、という感があるので星は少ないけれど、どれも感動する。
必ず最後に、今までの何かが報われる瞬間が訪れる。
それは大人になった時に分かる事だったり、友人の何気ない仕草で気づく事だったり、失って初めて知る親の偉大さだったりする。

繊細に描かれる誰かの傷口。

丹念に消毒して、気づかれない様に隠しておこう。



とにかく面白い。コンセプトの「切なさ」が上手く出ている短編集だと思う。
どの作品も素敵すぎて、どれか一つに絞ってレビューすると言う事が出来ないので全体の雰囲気のみ。

きっと救いとは求めるものではなくて、自分から見いだすものなのだろう。



グロいと言われているけれどそれほど感じなかった。

痛みを感じずに殺されるのならば、愛しい人に殺されたい。
残酷に書ききられているのに、登場人物の誰かに必ずノスタルジーを感じる。
挿入されている童話、「アイのメモリー」がとても胸に突き刺さる。

初の長編としては上手い。



「A MASKED BALL-トイレのタバコさん-」と表題作の二本立て。
「A MASKED BALL」はミステリとしてもホラーとしても青春小説としても面白い。
表題作は文面で語られる夜木の過去と現在が徐々に交錯していき、恐ろしさが哀切に変わる。

でも乙一の作品の中ではあまり面白い方ではないかもしれない。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。