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タイトルに惹かれて読んだ。
日本語は美しいのだけれど、始めは馴れなくて眼がページを滑ってしまい読みづらかった。
しかし第二部からの展開は素晴らしく、ラストもある程度納得がいったので満足。
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「人間は、いくらかでも役に立つようにしたければ、犬のようにしつけねばならぬ。」

マゾッホの思想や理念というものは一貫しており、とても読みやすく、頭に入って来やすい。つまり、洗脳されやすい。
スラスラと読め、内容は面白く、教義に溢れいている。

サドばかりがとりあげられているけれど、もっとマゾッホを読むべきだ。


最後、彼女が死を迎えたのは、神の導きだったのか。それとも彼女の最後の、人間としての狡さだったのか。



私が初めて触れたマゾッホの作品。
マゾヒストは一切出て来ないけれども、精神は似たところにあるのだと感じた。

なにかにひれ伏すことにより、人間は心に感じている圧力から解放されたような気分になる。
だからアジテーターには常にフォロワーがいて、神には常に狂信者がいて、師匠がいて弟子がいる。

そしてなにかを捨てるということは、俗悪を捨てることに似ているのかもしれない。だって、ことを実行したとしてもそれは自分の意思ではないから。
そこがマゾヒズムと共通し、サディズムとは共通しない。
サディズムは、背徳、悪徳に関しての興奮。つまり相手が自分に心からかしづいていてはなりたたないものだから。

ラストのシーンは、「聖母」の女たる部分、悪の部分が胸に迫り、読者に悲しみを抱かせる。



是非、「Itとよばれた子」を読んだ後にこの本を読んで欲しい。
虐待の連鎖とは一体なんなのか。
周りは一体何をする事が出来るのか。


兄が施設へ引き取られ、次に標的になったのは自分だった。
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