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天皇制の廃止を叫び、特攻隊員の思いを筆に乗せ、文学を語るにはまず道化(ファルス)だという。安吾の歴史探偵観もかいま見れて非常に読みやすくすらすらとページをめくった。随筆集だけれどもこれはひとまず安吾という人間を知るのにはうってつけなのではないだろうか。
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 非常に面白く最後まで読めた。「命」とは何かをよく考えさせられる本である。文章レベルはそんなに高くはないが、読ませる力がすごい。
 主人公は自殺志願者。廃墟のフェンスを飛び降りようとしたのをきっかけに物語が急加速していく。「京谷」と名乗る謎の人物から「飛び降りはいけない」といわれ、果たしてそれが自殺を諭すものであるのかと疑問を生じさせたところに、京谷の「仕事」が紹介される。
 チャプター形式で進んで行くこの物語は、ぐいぐいと人を引き込んで離さない。それはやはり「命」をテーマにしているからであって、全人類共通の「なぜ?」に答えようとしているからに他ならない。

 死とはなんなのか。生命とはなんなのか。どこまでいけば「死」で、どこまでは「生」なのか。

沢山の疑問をひとつずつ作者なりの解釈でほどいていく姿は必見だ。話題性だけの本ではないぞ、これは。




 私が初めて触れた物語と言えば、新約聖書であった。なぜかというとキリスト教系の幼稚園に通っていたからである。物語、ストーリーを強く意識する様になったのはそれからのことである。当時はミュージカル形式でイエスの母マリアの役をまかされ、大任に荷が重かったものである。
 今回流石に聖書を一からは読んでいられないので、この本を手にとってみた。図解入りでイエス・キリストが居た時代のことが詳しく載っている他、福音書からもいろいろと引用されており、非常に楽しく勉強することができた。特にイエス関連の項目が圧倒的に面白い。なんとうまいたとえ話をする男なのだろう。今だったら巨万の富をえていそうである。
 「パウロの回心」で有名な、パウロの書いた手紙のいくつかも拾い読みできた。非常に面白く、もっと知りたいという意欲を刺激させてくれる。是非このシリーズはまた手に取りたいものだ。



佐々木倫子が描くこの世で最も楽しいフレンチレストランの世界。
主人公の伊賀観は、笑えない事を理由に自分にはサービスマンの素質がないのでは無いかと思っていた。しかし突如現れた女性に、「サービスに大切なものは距離感」と言われ、その女性のこれからオープンするというフレンチレストランに誘われた。
ところがフレンチの経験があるのは自分一人だけ。破天荒なオーナーに店を潰しまくってきたシェフ、使えない他のスタッフを彼はどう纏めていくのか?

ライターの師匠に、「あの漫画面白いよね~」と言わしめた一作。とにかく登場人物がハチャメチャでいい!
そして伊賀くんの諦観を考えると、なんだかサディスティックな感情が芽生えてくるではありませんか。
「ロワン・デイシー」…この世の果て。ここで彼は何を掴みとるのか。行く末が楽しみです。

2巻でも色々とハプニングは起き続けるのですが、伊賀くんが何故フレンチレストランで働くようになったか、オーナーが賄いに挑戦など色々ありますが、なんといっても「すてきな夜をありがとう」でしょう!

一本の映画みたいな作品だなあ、と私は何かを誉める時によく使います。
それはいかに登場人物の心の機微が解るか、とかそういう基準で言っている訳ではないです。
映画に必要な「構成」「シナリオ」「演技」「アクション」「伏線」そして「音楽」、こういった要素がそろった作品にしかこのコメントはしません。
その点この2巻に収録されてる「すてきな夜をありがとう」は、文句なしです。短編映画に出来そうな、素晴らしい作品でした。

もちろん他の話だって負けてませんよ。漫画で生きる一番の要素はやっぱりキャラクター!
ここまで思い通りに生きていると、羨ましいです、オーナー。
堤さんの話も山がたさんの話も面白いのですが、やっぱりオーナー圧倒的!凄い!
しかもなんとびっくり、河合くんには霊感があるらしい。そしてシェフ対オーナーの対決!まあどっちが勝つかは分かりきったことですが…。

4巻では慰安旅行もあるぞ!なんと舞台は北海道だ!
佐々木倫子好きなら一度は訪れたい北海道。

そして最終巻ではまさかの展開。ロワン・デイシー、これにて閉店でございます。それにしても往生際の悪い最後でした。笑いましたよ。そうか、1話目の老紳士は伊賀くんだったのか。ニヤニヤ。





前作「鏡の中は日曜日」を読んでからじゃないと訳が分かりませんよ。
「黒い仏」は読まなくても大丈夫です。

名探偵の、16年の時を超えた夢の共演。
コミカルで読みやすく、個人的にはこういうくだらない話が大好きだ。



読んで良かった。
石動が死んだっていうめっちゃくちゃなでだしに驚愕したものの、最後まで読んで本当に良かった。
最後まで面白く読めたし、石動の行動も犯人の行動もしっかりと追体験でき、一段上を行くトリックを見せつけられた。
前作のあり得なさから見ても、この作者は本当に才能を無駄に持っている。



女性らしいミステリ。
題材に惹かれて読み始めたが、すらすらと進んでしまいとても面白かった。
ラストの都合良さには少し失望したが。



金と深い緑の美しい装丁。
会ったことのないはずの故人に出会った。
そんな書き出しに惹かれ、読むことにした。

だから森娘が誰かということは初めわからず、読むに連れてその輪郭がはっきりとした。

面白い訳ではない。でも、なぜか惹かれる。そんな本だった。



イヴの食べたポマムからカニバリズムまでを、臨場感をともなったタッチで描いている。
丁寧な説明に、その時々に載せられるメニュー、レシピ。
七つの大罪になぞらえた料理の数々は、背徳、恍惚、嫌悪すべてをもって魅力的に存在している。



これをクリスマスイヴに読んでる自分が痛い。
アニメとか漫画だったら凄く解りやすいけれどつまらなくなるんだろうなあ。
第三章は駆け足だったのが否めないけれど。
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